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2009/06/24

“VERSUS” 展望

STR発、ガチンコBMSバトルイベント“VERSUS”
公開:6月30日(火)
投票:6月30日(火)~7月07日(火)
制作条件:BPM100固定
主催:STR

“B2DUEL”に続くタイマンイベント第二弾“VERSUS”の開催がいよいよ迫っています。
同タイプのイベントが平行して開かれることに関しては、各地で様々な憶測を呼んだようですが、
プレイヤー側からすれば、クオリティの高いBMSを入手できる嬉しいイベントに他なりません。

さて、この“VERSUS”ですが、“B2DUEL”と決定的に異なる点は以下の二つです。
 ・複数人で制作可
 ・2ヶ月に1度の頻度で開催

これによりBGAやボーカル等の外注が可能になって、よりハイレベルな作品の制作も可能ですし、
期間に余裕があるため、“B2DUEL”よりも多くの作家の参戦が期待できるでしょう。

また投票方式についても若干の差異があり、下の二点がルールとして明示されています。
 ・投票経過は非公開
 ・0~3pts制

“B2DUEL #3”での反省から、投票経過を隠して会場の秩序を保つ一方、
ひとりひとりの投票者に0~3ptsという大きな裁量権を与えることで
ルール違反などの作品に対し、弾力的な採点が柔軟に下されることを期待してのものと思われます。 

 

そんな“VERSUS”、気になる最初の対決は 暫定王者・roop VS 挑戦者・加賀崎 です。
王者のroopさんに関しましては、もはや改めて紹介する必要もないでしょう。
そのあまりの実力に、「勝てる奴いるのか!」なんて声もちらほら聞こえるほどで(ごもっとも)、
暫定王者にして絶対王者の風格を持つ、BMS史上においても最高の作家のひとりと言えます。
挑戦者の加賀崎さんは、ユーモラスでありながら通好みの曲を作る職人肌の実力者で、
昨年“A-1 ClimaX”の主催に祭り上げられるなど、その粋なキャラクターで個人人気も高く、
たとえ王者といえども決して侮ってかかれない手強い人物です。

サンプリングの達人という共通項を持つ二人。どんな戦いが繰り広げられるでしょうか。
その力関係を読み取る切り口は人それぞれだとは思いますが、
実績・BGA・人脈・安定感・お題経験の5点から、両者の実力を独断と偏見で分析してみました。

 

1) 実績

0624_1

上の表では、両者の評価型イベント/レビューサイト登録作を新しい方から5つずつ並べてあります。
(bin/パッケージ作品/一般リリースは成績が数値化しにくいので除外しました)

まずroopさんですが、実績はもう申し分ないと言えるでしょう。
BMG史上初めてVeryGoodを3つ獲得した“Colorful (roop remix)”や
BOF2008で平均値98、中央値100を叩きだした“STAR TRACK (NiraicA_nai Mix)”など、もはや規格外。
対する加賀崎さんは、まだまだ気鋭の成長株なためイベント優勝経験こそありませんが、
戦國での21位は正真正銘の実力の証。あのイベントから2年、どれほど成長を遂げたかに注目です。

2) BGA

ガチンコ対決となると重要なのがBGA。その有無を投票の決め手にするユーザーも少なくありません。
ルール上は外部に発注することも可能ですが、ここでは両者のBGA自炊力について検証します。

roopさんは実写系映像と華やかな彩色を用いたオシャレでムーディーなBGAが主流。
“In a Summer Day”での花火など、演出面での粋な計らいにも定評があります。
加賀崎さんは幾何学系デザインを駆使したBGAらしいBGAが得意です。
“in this moment”で見られる色彩の統一されたセクシーな世界観はまさに氏の真骨頂でしょう。
両者ともBGAを自力で制作する能力は十分に備わっています。ここはドローで。

3) 人脈

楽曲・映像・譜面の三要素万能のスーパー作家さんはなかなかいません。
“VERSUS”ではルール上、外部にBGAなどを依頼することができるので、
熟練のBGA作家や有名譜面作家とのコラボレーション次第では一発逆転も狙えます。
ここではBGA等の外注実績や他作家との合作経験、サポートの得られやすさなどについて述べます。

まずroopさん。近年はSTRの一員として、メンバーの楽曲をサンプリング素材として活用することが多いです。
譜面についてもFebrezeさんからの援護射撃が厚く、サポート体制は万全といえます。
一方の加賀崎さん。誤字時代からの盟友ルゼさんから譜面やBGA素材の手助けをよく受けるほか、
“eclipse”でのscythelegさんとの合作や、“funky phunky madness”の壱Airさん作のBGAなど、
実力派作家との交友関係が広く、またコンビプレイの上手さも抜群です。
名アーティストの陰には名サポートあり、ということでしょう。ここも両者譲らず。

4) 安定感

戦いは一発勝負。持てる力を存分に発揮した、入魂の作品を提出できるかが鍵となります。
そのため両者の作品ごとのクオリティのばらつきも、勝敗を決する重要なファクターとなるでしょう。
1)のグラフを参考としてご覧下さい。(画面のスクロールが大変ですが)

ひとつはっきり言えるのは、roopさんの安定感は驚異的ということ。駄作が全くありません。
BMGではGood以上しか取ったことがなく、イベントでは規模に関わらず常に4位以上に入賞。
敵失が全く期待できそうにない点で、対戦相手は常に苦労を強いられることでしょう。
対する加賀崎さんは準優勝したり平均付近だったりと、いまひとつ成績が安定しませんが、
徐々に順位が上昇傾向にあるので、成長度と考えればさほど不安視する必要もなさそうです。

5) お題経験

今回の制作条件である“BPM100固定”についての経験と適正です。

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まずroopさん。実は得意中の得意だったりします。
過去にBPM100で既に2作品を発表し、“FUNKY356”が“GOT TO BE REAL”で優勝。適正も完璧です。
低速BMSにヒップホップが並ぶことから、今回もこのジャンルで挑んでくる線が濃厚でしょう。
逆に加賀崎さんにとってBPM100は未知の領域。過去最遅でもBPM114止まりです。
中速~高速のドラムンベース系BMSを十八番とする氏にとって、このお題はやや不利でしょうか。


●まとめ

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総合的には、やはり暫定王者・roopさんが圧倒的に優勢と見ます。
“VERSUS”告知前から多少の準備はしていると思われますし、実績的にもその優位は揺るぎません。
「勝って当然」とも言われるプレッシャーを跳ね返し、格の違いを見せつけられるでしょうか。

挑戦者・加賀崎さんは苦しい戦いが予想されますが、
BMS界最強王者を打ち倒して名声を勝ち取る絶好のチャンスでもあります。
roopさんの守備範囲外である7key派や9key派をしっかり取り込み、着実に得票を重ねていけば
不利が伝えられる下馬評を覆しての逆転劇を演じる可能性も十二分にあるでしょう。

公開/投票開始は今月末の6月30日です。
通常のイベントと異なり火曜日開催なので、乗り遅れないようにご注意下さい。

 
 

VERSUS
http://www.str3.org/event_versus.html

 

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