BOF2009チーム分析(7) [きっとリア充]
[きっとリア充]
void(cap), Junk, P*Light, Identity 7
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◆ チーム概要
昨年、BOF初出場メンバー2人を抱えながらもチーム13位と活躍した [たぶんリア充] チーム。
今年は [きっとリア充] と装いを新たにして、前年を上回る好順位を狙います。
[たぶんリア充] から [きっとリア充] にグレードダウンしたのは、私生活をBMSに費やした何よりの証。
“Idealized Land”のvoidさんを筆頭に、Junkさん、P*Lightさんという若き才能を結集し、
フレッシュなリア充パワーでBMS界を席巻する意気込みは早くも最高潮です。
BOFで良い成績を残して「ビオ充」(ちょっと苦しいな…)になれるか、ここが正念場となります。
◆ メンバー分析
(1) void
・ 過去の大型イベント成績
・ コメント
上半期に“world devoid of you (fairydust radio edit)” “Idealized Land”とヒット曲を連発させ、
BMS界の最大派閥トランスの指導者の座をsyattenさんから禅譲されたvoidさん(私の中ではそういう設定)。
今年は名実ともに当代を代表するトランス作家として、その伝家の宝刀の冴えを見せてくれることでしょう。
BOF過去最高位は個人21位止まりですが、それを越える成績をあげるのはもはや確実視されていて、
チーム躍進のためにどこまで上り詰めることが出来るか、その一挙手一投足まで注目を浴びる存在です。
(2) Junk
・ 過去の大型イベント成績
・ コメント
Junkさんは2008年BMSデビューの新進気鋭のクリエイターです。
昨年はキャリア2戦目にして果敢にもBOFに挑戦、埋没するどころか一気にブレイクし、
“The Panorama”が個人29位(中央値はなんと90オーバー)という素晴らしい順位を残しました。
もともとMuzieで何度もランキング一位を獲得した実力派なだけに、この成績も納得の一言です。
今年も得意のエレクトロ系BMSが予想されますが、実はボカロ曲も守備範囲のようなので、
あっと驚くサプライズを起こしてくれる可能性も十分です。
(3) P*Light
・ 過去の大型イベント成績
・ コメント
P*LightさんはBOF2008でBMSデビューした将来有望な期待株です。
昨年発表の“The Shining*”は、順位こそ苦戦するものの中央値は約80と及第点に達し、
まだまだキャリアが浅いながらも、今後の飛躍の予兆を感じさせる立派な戦いぶりを見せました。
主としてHappy Hardcore、UK Hardcoreに造詣が深いようですので、
今年もこれらのジャンルの作品で、場をアゲアゲに湧かせてくれることを期待しましょう。
(4) サポートメンバー
BGAに Identity 7 さんが参加されています。
voidさんと組んでクオリティアップを図るか、それともJunkさんやP*Lightさんを援護するかはわかりませんが、
いずれにせよBGAのサポートはかなり大きなポイントアップにつながりそうです。
このチームはアッパーでわかりやすい曲調が身上ですので、
美麗なBGA付きの動画を各種サイトに投稿すれば、大量のインプレを集める一助となるに違いありません。
◆ 順位予想
BMS担当者の偏差値合計 55.8+57.0+43.9=156.7
MAX 61.5+57.0+43.9=162.4 / MIN 50.1+57.0+43.9=151.0
(意味・計算法等については記事「BOF2009展望(前編)」を参照して下さい)
「BOF2009注目チーム」などの企画では必ず名前が挙がる話題性抜群のチームですが、
過去の実績からの予想では、10~15位程度とやや厳しめな評価となりました。
実質一年分のデータでしかないので、あまり参考にならないというのが正直なところではありますが…。
むしろこのチームは、ここ一年間での上積みが非常に大きいと思います。
特にvoidさんの躍進ぶりは凄まじく、そのためチームの注目度も昨年とは桁違いに高いです。
パチンコや風俗店のネオンのようなgifアニメのチームバナーは会場でもひときわ目立ちますし、
多くのインプレイヤーを呼び込んで着実に得点を積み重ねられれば、
昨年の13位を越えるベスト10入賞という目標も、達成は時間の問題となるでしょう。
ただ懸念すべきは、voidさんへの依存度が極めて高いチーム構成です。
過去には06年の [soundDeMP] チーム(ほぼ“路上のギリジン”の力で優勝)という極端な前例もありますが、
基本的には、メンバー全員の地力を底上げしないことには歴戦の上位陣の壁は破れません。
最低でもJunkさんは昨年並み、P*Lightさんは平均以上の点を集められるかが、一つの焦点となります。
また、絶対的エースのvoidさんが万が一にも崩れるようなことがあれば、その時点でチームは壊滅です。
圧倒的なトランス人口を支持基盤に持つとはいえ、過信は禁物と言えます。
このような綱渡りのチームバランスが [きっとリア充] が克服すべき最大の課題となりますが、
メンバーが一致団結すれば、決して解決不能なことではありません。
今年はダークホースではなく、注目チームとしてプレッシャーを背負う立場でBOFに挑みます。
強力な大御所チームも多いですが、少しでも多くのベテラン勢を打ち倒して、
BMS界の世代交代を印象づける戦いができるかが、イベントの大きな見応えの一つとなるでしょう。
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