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2009/11/13

“B2DUEL#05” 展望

BMS作者同士のタイマンバトル "B2DUEL #05"

 [Champion] tigerlily VS fen [Challenger]
 ルール / 5鍵盤限定・王者tigerlilyのBOF2009楽曲Remix対決

B2duel5_banner

公開:11月14日(土)
投票:11月14日(土)~
主催:Atomic Sphere

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B2DUEL#05の開催が今週末に控えています。
BOF2009の影響でタイマン系イベントは間が空き、7月以来久々のマッチメイクとなりますが、
今年最後のB2DUELに相応しい対戦カードとなりました。

王者tigerlilyさんは現在V3。今年4月にAtomic Sphereさんを倒して王座につくや連勝街道を驀進し、
96(doku)さん、Nankumoさんの挑戦を退け、いまだ無敗で王座に君臨しています。

しかし今度の挑戦者fenさんは界隈随一の実力者との呼び声も高いビッグネームです。
前回のNankumoさんといい今回のfenさんといい、
もはや界隈の総力を挙げて常勝tigerlilyさんを潰しにかかっている印象すらありますが、
果たして今回も見事防衛なるか、それとも古豪fenさんがチャンピオンベルトを奪取するか、
その点が大きな見所となるでしょう。

 

◆ 対戦両者の紹介

王者tigerlilyさんはキーボーディストとして全国各地を飛び回る生粋の音楽家です。
実際に面識はないので断定はできませんが、その作品やラジオ・ブログ等の発言に触れるにつけ、
何でこのレベルの人がBMSを作ってくれてるんだろう、というくらいの大人物だと思います。
先日のBOF2009においては、氏の大号令のもとに数多くの音楽仲間たちが集ったように
その交友関係はジャンルを問わず幅広く、底知れない音楽性の深さと広さが感じられます。

B2DUELでV3中の実績のように、BMSイベントではタイマン巧者ぶりが際立っています。
特にB2DUEL#04で破ったNankumoさんは、その後のBOF2009で206作品の頂点に輝いたほどなので、
それに勝利したというのですから、王者の高いタイマン適性が窺い知れることでしょう。
今回も相手は異常に強いですが、一仕事してくれそうな予感がします。
 
 
挑戦者fenさんは、BMSシーンを初期から支え続ける界隈の柱石といえる人物です。
いまや生き残りは軍人さんや少佐さんらごく少数となってしまいましたが、
今なおシーンを牽引するその姿は、その存在自体が生きるBMSの歴史といった風格があり、
私みたいなひよっこからすれば、BMSに対するその不朽の功績には感謝と尊敬を禁じ得ません。

一時期は界隈を離れていた時期もあったようですが、昨年あたりから精力的な活動を再開し、
各種イベントのほか、BMGなどの登録サイトやBMSパッケージなどで大活躍中です。
本名義のほか、Xacla名義(主にトランス)やKaede名義(主にアレンジもの?)も好評を博していて、
曲やイベントの性質に合わせて名義を的確に使い分けるイベント巧者でもあります。

私見ではありますが、fenさんはもしここを勝てるようなら、
2009年のBMSシーンのMVPにぐっと近づくのではと思っています。
王者の実力は周知の通りではありますが、それにどう挑むか、その戦いぶりにご注目下さい。

 

◆ 能力分析

それでは、例によって私の独断と偏見により、対戦両者の力関係を読み取ってみたいと思います。
B2DUELの対戦形式を考慮し、実績・安定感・BGA・お題経験 の4点から分析・比較してみます。
4つの評価基準の意味はだいたい下のとおりです。
 実績…過去のBMSイベント・評価サイトでの成績。作家の実力の指標。
 安定感…成績がどれだけ安定しているか。一発屋だったり駄作を出したりしないか。
 BGA…BGAを自炊する能力。タイマン戦では超重要な資質。
 お題経験…テーマに対する経験・実績・適正。今回は「5鍵適性・リミックス適性」。
 
 

1) 実績

下の表では、両者の評価型イベント/レビューサイト登録作を新しい方から5つずつ並べてあります。
(bin/パッケージ作品/一般リリースは成績が数値化しにくいので除外しました)

B2duel5_recent

界隈を代表する二人の大作家だけあって、その実績は華やかです。

王者はBOF2009では勝ちきれなかったものの、B2DUELを3連勝中という戦績はさすがの一言です。
また、“steps” “NEW SOUND PARADISE(tigerlily mix)” でBMGのパワレコ獲得2回を誇っています。
イベント優勝経験こそありませんが、タイマンやレビューサイト等での強さは無類と言えるほどです。

挑戦者はBOF2009での “Ready to go” のメガヒットが記録に新しいほか、
“behind of the mirror” で今年春に行われたvfpq competition #01を制覇しています。
数値化しにくい実績ながら、plugoutやdb、BMS同窓会など、
パッケージものへの貢献が大きいのも特徴の一つと言えそうです。

 

2) 安定感 (上の図表を参考資料としてご覧下さい)

王者は先日のBOFでは過去の実績的にもっと上を狙えたような感もありましたが、
3作品出して、獲得ポイントが51000~58000の間にすべて収まるなど、その成績の安定度は抜群で、
出来不出来の波が少なく、常に実力を出し切れるのが強みです。
タイマン戦で無敗だったり、BMGでは過去3度登録して3度ともVeryGoodを回収してきたりと、
その高い実力と確実性は対戦相手にとっては大きな脅威となるでしょう。

挑戦者に関しては、あまり過去を遡るのは大変なので、ここ数年の成績のみを参照していますが、
王者同様にかなり安定した成績を誇っています。
BOFで3作発表したうち、やや崩れた1作品も偽名作品という不利があってのもので、
fen名義で戦うときにはまず失敗がないほどの高位安定力があります。
今回、もし本名義で登録してきた場合は、それは自信と決意の表れだと思って間違いなさそうです。

 

3) BGA

王者は “atmosphere / sweez+fen” のBGA制作を担当するなど、
もはや半分BGA作家状態なので映像面に関しては何の心配もいりません。
BOFではメンバーのfishさんに制作してもらいましたが、内心自分で作りたくてウズウズしてたことでしょう。
毎回恒例である、曲冒頭の「STR」のロゴはこだわりのポイントなので、ぜひともご注目下さい。

挑戦者もBOFで “From Dresden With Love / 6 Tones” のムービーを作成するなど、
BGA作家としても十分やっていける映像作成能力があります。
作風としては、曲の雰囲気に合わせた風景系のBGAが多いようです。
TOHRU MiTSUHASHiさんやiimode-doさん、brindaさん、eicateveさんらに外注する姿も目立ちますが、
これはBGAが苦手だからというより、本職に任せた方が良いという判断だと考える方が自然でしょう。

 

4) お題経験

「5鍵盤限定」と「王者tigerlilyのBOF2009参戦楽曲をリミックス」の2点が今回のルールです。

「5鍵盤限定」に関しては、王者はデビュー以来ずっと5keyで活動しているので得意分野と言えますし、
挑戦者もBOF2009で「未来の5鍵盤」を表現するほどなので、互いに何ら問題ない条件でしょう。
なのでここでは、両者の「既存BMS楽曲のリミックス」適性を吟味します。

B2duel5_remix

上図はここ数年の既存BMS楽曲のアレンジ・リミックスBMSについて示したものです。見づらい表だ…

今年は互いに発表はないものの、両者ともリミックスBMSに積極的に取り組んでいるのがわかります。
この手の作品には「原曲負け」という怖い現象が付きものですが、
物怖じせずに名曲BMSのリミックスを手掛け、かつ結果を残している姿は実力者ならではです。
その意味では、このお題は二人にうってつけで、純粋な実力勝負となりうる良ルールだと言えるでしょう。
 
ただ、王者と挑戦者の対照的な要素としては、
王者がやや原曲破壊気味で意外性のあるリミックスを好んでいるのに対して、
挑戦者は原曲をリスペクトし、良い部分はしっかり踏襲した曲を作る傾向が見られます。
このあたり、今回の勝負の分かれ目になりそうな気がします。

 
 

◆ まとめ

 ☆ 総合分析

B2duel5_sougou

 ※ 直接対決詳細 (見づらいとか言わないように)

B2duel5_taisen

 

ちょっと派手に◎を付けすぎた気もしますが、
互いに実力・実績十分で、過去のイベントでの直接対決もほぼ五分。
B2DUELの2009年最終戦に相応しい、天下分け目の戦いが見られそうです。

王者は作曲者として、自作曲のリミックス対決に負けるわけにはいきません。
作品についての深い知識やノウハウをうまく活用して、勝利に結びつけたいところです。
また、僅差の勝負になればなるほどBGAや譜面のウエイトが増してくるため、
一日の長があるロングノートを駆使して大きくポイントを稼げれば、V4も視界に入ってきます。
手強い挑戦者を返り討ちにして、B2DUEL年間王者の座を華々しく飾れるでしょうか。

挑戦者はBOFでの成績を見る限り、ベストを尽くせれば王者の安定感の上を行くことは十分可能です。
今回どう出てくるかは不明ですが、人気ジャンルのトランスを得意としているのは大きな武器ですし、
持ち前の爆発力が発揮されたら、大方の予想に反して一方的な試合になる可能性すら秘めています。
いまだ誰もが成し得なかった「打倒tigerlily」は目前。fenさんが長年培ってきた実力に期待です。
謎の新レーベル・YMBPRを結成したばかりの氏にとって、ここで負けて出鼻をくじかれるのは許されません。
これは STR 対 YMBPR の全面戦争の始まりなのですから。(←話を大きくするな)

 

それと、やはり今回のバトルの醍醐味は、リミックスの選曲にあると思います。
BOFの順位的に一番人気である “Turn the Light” が最も需要があって有利と見ることも出来ますが、
“view(tigerlily mix)” のマリンバをどう料理するか期待している人も多いでしょう。
“Lo-Fi JAM” は声ネタのインパクトが強いので素人目には難しそうな感じもするものの、
意外性を追い風に変えられれば、一気に得票数を稼げるかもしれません。
3曲それぞれ特色があるので、どれを選ぶかは王者と挑戦者のセンス次第ですが、
曲被りやリミックス後のジャンル被りなどがあったらガチ勝負になって面白そうだと思います。
二人がどれを選ぶか予想するのも、このイベントの楽しみ方の一つに違いありません。

 

決戦は 11月14日(土)  午後9時です。
こんなタイマン戦は二度と見られないかも!?世紀の一戦に、ぜひ足をお運び下さい。

 

B2DUEL #05

B2duel5_banner

http://atsp.bms.ms/

020715tigerlilywebsite_ (王者 tigerlily)
http://tigerlily.thbok.com/

BMS Strage (挑戦者 fen)
http://xacla.net/bms/

課題曲

Lo-Fi JAM  / 2106
http://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=110&event=60
Turn the Light  / tigerlily feat. TAMMI KOOL
http://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=111&event=60
view(tigerlily mix)  / tigerlily feat. soy
http://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=112&event=60

 
 
 
 
_________

 
 
更新が滞っていてすみません。半死だけど生きてます。
ここ2、3年くらいの間で一番の修羅場をむかえていました。
今日でひとまず一段落しましたが、来週からまた忙しくなりそうです。
書きたい記事の構想はかなり貯まっていて、しかもどんどん鮮度が悪くなる一方ですが、
明日がどうなるか全く見えないので、いつ消化できるかわかりません…。
とりあえず週明けまでは体に鞭打って更新頑張りたいと思いますが、更新なかった時は察して下さい。

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