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2009/12/30

クリスマスBMS特集2009

Merikuri

今年リリースされたクリスマスBMS・クリスマス限定配布BMSなどの特集です。

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年の瀬の今日となっては、街はお正月ソングであふれつつありますが、
12月はほとんどクリスマスムード一色で、デパートからコンビニ、果ては商店街の街頭放送に至るまで、
どこへ行ってもクリスマスソングが絶えず耳に入ってきたことでしょう。

BMSシーンにおいてもそれは例外でなく、今年はクリスマス期間中に数多くの作品がリリースされました。
どの曲も大変個性的で、一口に「クリスマス」といっても様々な見方があるのだなあという印象です。
今回はせっかくの機会ですので、BMS界にとっての過去のクリスマス関連作を一度振り返ってみて、
その上で今年発表された作品を紹介させて頂きたいと思います。
 
 

◆ 過去のクリスマスBMS

BMSの11年に及ぶ歴史において、クリスマス・アンセムといって真っ先に挙げられるのは、
“Christmas of Millenium / M.Fumotono” が最右翼だと思います。

Bms_com

99年リリースのこの曲は、リリース後も毎年のように譜面追加やリミックス制作がなされ、
まさに時代を越えて愛されてきたクリスマスBMSの名曲中の名曲と呼べる作品です。
10年も前の曲のため、さすがに今聞くと音の面で物足りない部分はありますが、メロディの良さは格別です。
BMS史に刻まれた偉大な足跡の一つなので、新参のプレーヤーさんなどでご存じない方がおられましたら
教養とか話の種とかと思って一度触れてみることをお勧めします。嬉しいことに現在もDL可能です。

DL : FII Project@梺乃屋 4th
http://fumotonoya.net/
 
 

また、最近はめっきり少なくなりましたが、以前はクリスマス限定公開BMSというのも数多くありました。
クリスマスを寂しく家で過ごす人々の希望、といった感じの心憎いプレゼントです。
私が印象深かったのは2003年。onokenさんとsasakure.UKさんが期間限定BMSを配布という、
今になって思えばとてつもない大事件が起きた年がありました。

Bms_onokureuk

画像左が “Love☆Love☆Christmas / onoken”
右が “Merry Christmas, Mr.Lawrence / sasakure.UK” です。
どちらも有名クリスマスソングのリミックスですが、ボーカル付だったりBGAが美麗だったりして、
期間限定公開とは到底思えないほどの気合いの入った作品です。
両方とも現在はDL不可能ですので、興味を持たれた方は権謀術数を尽くして入手を試みてください。
作者さん本人には絶対迷惑をかけないように。

…などという感じで、クリスマスというのはBMS界にとって11月20日に比肩する大きなイベントでした。
ここ数年間は03年に比べるとやや大人しめな印象のクリスマスが多かったですが、
今年は幸運にも有力作家のリリースが相次いだので、ここで大きく特集してみたいと思います。
上で挙げたような名作に続き、代々語り継がれるアンセムになれるようでしたら素敵ですね。

 
 

◆ 今年のクリスマスBMS・クリスマス限定公開BMS

・ まずはクリスマスを題材にした作品たちからご紹介。

● [la r/n g am/u ente]  CHRISTMAS EVE  /  DESKJUGGLER

Bms_eve

ジャンルに largamente(幅広くゆるやかに)と languente(嘆き悲しんで)の合成語を冠したこの曲は、
とても不思議でちょっぴり切ないクリスマス・イヴを歌い上げた作品です。

ピアノやグロッケンの高音が冬を知らせ、クラリネットが聖歌を奏で、金管が高級感を醸し出す楽器編成は
まさにクリスマスソングの定番と言える組み合わせですが、本曲は数々の不思議に満ちています。
まず拍子感が独特です。メインは12/8拍子ながら、ところどころで4/4に戻る神秘的なリズムを刻みます。
しかも曲を通して軸になる打楽器がないため、どこか頼りなげで掴み所のない印象を抱くでしょう。
普段聴き慣れている音楽とはちょっと違うタイプの楽曲です。

私が思うに、この曲の肝は「距離感」なのではないかと考えています。
ラブラブでキャッキャウフフなクリスマスではなく、好きな相手と初めて手をつなぐ時のような、
期待感や不安感などが入り交じった、切なく甘酸っぱいクリスマス・イヴを表現しているように感じました。
親しみやすい曲でも難しすぎる曲でもいけない。この微妙な付かず離れずの距離感が私は好きです。

BGAに描かれた一組の恋人は、映像内でも表現されているように、
時に少年が野獣となったり、時に少女が刺のある薔薇になったりしながら、
聖夜というイベントを経て、これから互いのもどかしい距離を徐々に縮めていくのでしょう。
彼らがどういう結末を迎えるかは、本作をプレイした一人一人の胸の中に隠されています。
素敵なクリスマスの恋の思い出をお持ちの方は、その余韻を追想しながらプレイしてみてください。

 

DL : pupuly (No.16) より
http://nekokan.dyndns.info/~pupuly/bms/view.cgi?id=16
 

 
 

● [HAPPY HARD PARTY]  Ok, Happy Marry Christmas with Santa Claus  /  NOVA+R

Bms_ok

ギャー!なんだこりゃー!
前の曲とは180度うってかわり、不健康で享楽的なクリスマスが訪れました。
何と言うかBGAの画像に集約されるような作品です。こんなサンタいらない!

曲は4分近い長尺で、完全な二部構成となっています。
冒頭からズンズンとお腹にひびく高速リズムが押し寄せ、続いていかにも胡散臭い旋律が流れます。
その様相はまさにクレイジーの一言。クリスマスのロマン台無しの乱痴気騒ぎパーティーです。
宴が深まるにつれBGAはどんどん崩れていき、ひとしきり盛り上がって疲れ果てた頃、
憔悴しきって倒れ込むように曲は減速し、前半部は幕を閉じていきます。

そのままBPMが徐々に下がり、ブレイクを挟んだところで後半部の始まりです。
こちらは前半部とは対照的に、ゆったりとしたテンポで脱力メロディーが繰り広げられていきます。
まるでアルコールで酩酊して気持ちいい夢を見ている状態とでもいうのでしょうか、
現実か夢かもわからないまま、聞いている内に独特のヘンな世界へと強制連行されるような感じです。

従来のクリスマスの固定観念からは大きく外れた作品でありますが、
これをクリスマスソングと頑なに言い張るNOVA+Rさんのセンスがぶっ飛んでいて素敵です。
BMS界に根強い「クリスマスを中止にしたい派」に属する方々は、来年この系統の作品を制作し、
binやpupulyを埋め尽くして恋人ムードの聖夜を一掃してやりましょう。吉報を期待しています。
 
 
DL : b.i.n. (No.631) より
http://bin.dot908.net/?mode=detail&no=0631
 
 
 
 
● [ONLY ONE TRANCE]  Lonely One Christmas  /  SUPER STAR 健人  (CHAN)
● [ONLY ONE CHRISTMAS SONG]  Lonely One Christmas  /  SUPER STAR 健人  (Est)

Bms_lonelyone

この作品は当初 "BMS Festival 09' Winter" で [雪とおもちゃとクリスマス] チームに参戦予定でしたが、
登録締切に間に合わなかったため、満を持してクリスマスで公開することになった因縁の作品です。
その名残からか、CHANさんとEstさんによる2種類の音切りバージョンがあります。どちらもほぼ同じ曲です。
アーカイブには両方同梱されていますので、聞き比べた上でお好きな方をどうぞ。
(画像左がCHANさん、右がEstさんです。譜面的に全然違う曲に見えますが撮り所が悪いだけです。なおCHANさんのBGAは合成です)

さて本曲は、ジャンル名やアーティスト名から既にお分かりの人も多いと思いますが、
BOF2009で話題を独占した “VIOLET-また一歩、海に近づいたな-  /  CHAN” の第二弾となっています。
今回はどんな美声が拝聴できるのでしょう…それは聞いてのお楽しみ。

ロンリーワン・クリスマスということで、山下達郎の歌のような切ない情景が想像されるかもしれませんが、
実際はそれとは真逆で、遠く離れた地にいる恋人に手紙で想いを届けるという、心暖まるラブソングです。
CHANさんのフォルダ内に動画が混入されているので、お持ちの方はぜひ一度ご覧ください。
憎らしいくらいにアツアツでハートフルで格好良くて、「こんな恋愛したい!」と思うこと請け合いです。

楽曲はクリスマスらしくベルのソロから始まり、優しいシンセの音色が重ねられた後、
皆さんお待ちかねの素敵ボイスが高らかに響き渡ります。曲中最大の見せ場なので必聴です。
美声の余韻冷めやらぬ中、BPMが上昇して美しいピアノトランス・パートへと移ります。
この旋律がまるで優しい何かに包み込まれるみたいに心地よく、
あたかも今年のエンディングテーマであるかのように、この一年の様々な出来事が眼前に浮かんできます。
曲の最後のピアノソロが流れることには、じーんと満ち足りた気分で一杯になっていることでしょう。

スーパースター健人さんのエスコートによるクリスマスという、ロマンチック(?)な計らいが光る作品です。
2009年のBMS納めとしても最適かと思います。この暖かい世界観をぜひお試しください。
 
 
 
DL : Estish Carmine
http://estish.nobody.jp/
 
 
 
 
・ 以上3作品が、クリスマスを題材として発表されたBMSですが、
  それとは別に、今年はクリスマス限定公開BMSもありましたので、そちらも一緒に紹介します。

● [HARD CORE]  Csikos Post HARD CORE  /  Mix-maX

Bms_csikospost

MIX-MAXさんがクリスマス期間中に配布したJUNKBOXの2集より、唯一の初公開作品です。
このJUNKBOXは氏の過去作の詰め合わせで、初出である本作もタイムスタンプを見る限り、
かなり前に制作してお蔵入りになっていた作品なのだと推測されます。

さて、タイトルの “Csikos Post” はクシコス・ポストと読みますが、
これは日本人なら誰もが知っている有名なクラシック曲です。
心当たりがないという人には運動会で使われるBGMと言ったら思い当たるでしょうか、
あのリレーの定番曲をハードコア風にリミックスしたのが本作です。クリスマス全然関係ないし!

楽曲は小品的な感じの造りで、サクッと遊べるBMSに仕上がっています。
お馴染みのメロディをオケヒや声ネタで盛り上げながら叩くのがシンプルながらとても楽しいです。
なお、曲変更差分として “CRAZY DRUM” も同梱されています。なんというサービスの良さ。
こちらは意地悪ソフラン譜面が印象的で、“Csikos Post” とは好対照です。
どちらも芸がある作品なので、まさに両A面的な作品と言えるでしょう。

現在のBMSシーンにおいては、界隈の人口や規模から見ても限定公開は割に合わないかもしれません。
しかし、今回のMIX-MAXさんのように、不利を承知で期間限定で作品配布する姿を見ると、
なんだかBMS黄金期を彷彿させるようで、個人的にすごく懐かしく嬉しい気持ちになります。
ネットに張り付く必要が増すので、あまり限定公開モノが流行られても困るのですけど、
クリスマスだからたまには良いよね、という気持ちで紹介させて頂きました。
 
 
 
DL : MAXBOX3 (現在はDLできません)
http://freett.com/mixmax412/

 
 

___________

 

というわけで、今年は大漁で豊作のクリスマスでした。
来年もこんな感じでいっぱいリリースされると良いですね。

明日(大晦日)は一年の総括みたいなのとか2009年頑張った人の表彰とかやりたいけど
あまり時間がとれそうにないのでどこまで書けるかわからないです。

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コメント

さり気なくFPPPスキンでドキドキですわ☆(何

投稿: Johnny | 2010/01/01 00:20

Johnnyさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします(o^-^o)

FPPPスキンは大好きなので愛用してますー。高級感あって格好良いですよね。
テクノ系の楽曲にはミスマッチだったりしますけど、そこは愛の力で。

投稿: s_miho | 2010/01/01 23:54

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