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2010/02/13

“VERSUS.03” 展望

STR発、ガチンコBMSバトルイベント“VERSUS”第3弾!

Versus03_banner

 [Champion] roop VS miii [Challenger]
 ルール / 三拍子
 
公開 : 2月14日(日)
投票 : 2月14日(日)~?
主催 : STR

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BMSタイマンイベント・VERSUS.03がまもなく開幕します。
VERSUS.02はBOF前の昨年8月末の開催だったので、今回はおよそ半年ぶりのVERSUSとなります。
「三拍子」という一見するとシンプルなテーマにおいて、一体どのような戦いが繰り広げられるのでしょうか。
イベントをより熱く観戦するためにも、今対戦の見どころや両者の実力などを今一度確認してみます。

 

◆ 王者・挑戦者の紹介

王者roopさんはBMS界では説明不要のビッグネーム。大物すぎて書くことがないくらいです。
04年の「GOT TO BE REAL」でBMSデビューと同時に優勝を果たして界隈を震撼させると、
その後は敵なしの強さを見せつけ、BMS史上最高の作家の一人と称されるほどの活躍を見せています。
卓越したクオリティと比類なき安定感、そして持ち味のサンプリングの使用技術は他の追随を許さず、
氏の初期の名作にちなみ「サンプリングサタン」の異名を欲しいままにしています。

VERSUSでは第一回から暫定王者として君臨、これまで加賀崎さん・morigasigeruさんを破りました。
企画開始当初から予想されていたこととはいえ、圧倒的な強さでヴィクトリーロードを突き進んでいます。
ここを勝てばV3となり、tigerlilyさんの保持するBMSタイマンイベント連勝記録に並びます。
今回も挑戦者を退けて、連勝を伸ばすことができるか注目です。

なお、roopさんの意外な素顔に迫りたい方はSTR | Radioが超オススメです。ぜひ。
 
挑戦者miiiさんは、BMSにおいてはdust.c名義のほうが馴染み深いでしょうか。
デビューからmakaloni→mnb→M308→moka→dust.c(dustcloth)→mizuki wada→miiiと
出世魚のように名義を変えながら技術・実力ともに磨きをかけてきました。
現在ではあのvfpqの総帥を務めるほか、青春モラトリアムレコードというレーベルを立ち上げるなど
幅広い音楽活動で徐々にその名を音楽界に浸透させています。

miiiさんは(たしか)中学生あたりからBMS作家として活躍しています。
今でこそ若手作家はそう珍しくはありませんが、氏がデビューした当時からすれば異例中の異例でした。
その決断が正解だったのは、いまのmiiiさんの姿を見れば明らかで、
人に先んじて若いうちにDTM/BMSの世界に身を投じたのは、一世一代の慧眼だったと言えるでしょう。
そんなmiiiさんも、今やもう若さを言い訳にできない年齢になりました。
roopさんという怪物を相手にどこまで力が通用するか、これまでの総決算と呼べる戦いに挑みます。
 

◆ ルール「三拍子」について

VERSUS.03は「三拍子」がテーマです。
非常にシンプルなルールで簡単そうに感じる人もいるかもしれませんが、とんでもない。
今までのタイマンイベント史上においても有数の難関テーマであると言えるでしょう。

その原因は、BMSの源流であるクラブミュージックの大半が四拍子で占められていることにあります。
そのため三拍子BMSというものは必然的に存在数自体が少なく、
ひいてはクリエイター・プレイヤーともに三拍子への理解・経験が圧倒的に足りていない状況です。
「三拍子」と言われて「ワルツは三拍子」以外に何も語れない人は、決して少なくないと思います(私だ…)

ですので今回の戦いは、クラブ・非クラブを問わずどれだけ三拍子の音楽を知っているかという知識力と
それをBMS向け楽曲にどう使用するか、という応用力が求められる難題と言えます。
音ゲー的な発想のみでは絶対勝てません。総合的な音楽力が試されることになるでしょう。

なお蛇足ながら、万一の事態に備えて一応書いておきますと、
八分の六拍子は三拍子ではありません。二拍子です。(参考URL
楽器などをやっている人でないと誤解しがちなので、投票者の皆さんもどうぞご注意ください。
もし八分の六の作品が出てくるようでしたら、容赦なく0ptsを付けまくってやりましょう(酷

 

◆ 実力分析

それでは対戦両者の力関係を、私の独断と偏見によって読み取ってみたいと思います。
VERSUSの対戦形式を考慮し、実績・安定感・BGA・人脈・お題経験 の5点から分析・比較します。
5つの評価基準の意味はだいたい下のとおりです。
 実績…過去のBMSイベント・評価サイトでの成績。作家の実力の指標。
 安定感…成績がどれだけ安定しているか。一発屋だったり駄作を出したりしないか。
 BGA…BGAを自炊する能力。タイマン戦では超重要な資質。
 人脈…合作・譜面・BGA・ボーカル・楽器演奏などを外注できる人脈の有無。
 お題経験…テーマに対する経験・実績・適正。今回は「三拍子」。

 
1) 実績

下図は両者のこれまでのBMSイベント/レビューサイト実績から、
特に優秀な成績を収めた作品の一覧です(作品選出は私の独断)。

Versus03_1

王者は文句のつけようがない華やかな戦績だらけです。
イベントでは「GOT TO BE REAL」優勝、BOFや戦國ではベスト10入賞なんて当たり前、
BMGでも辛口レビュワーを沈黙させるオールVeryGood獲得など、もはや異次元の域です。
先日ついに途切れましたが、BOF2009までの5年間アベレージ不敗という超記録も保持していました。

挑戦者はさすがに王者相手には見劣りしますが、それでも素晴らしい実績を誇っています。
代表作の “e.f.p” など、夏の大型イベントでベスト20圏内を定位置としているのは実力の証ですし、
中小規模イベントにおいても、無名戦2位、BJcupを5位などと頻繁に上位に顔を覗かせています。
イベント優勝経験はないものの、王者に一泡吹かせる可能性は十分の実力者でしょう。

 

2) 安定感

下図は両者のここ最近の評価型イベント/レビューサイト登録作です。
(bin/pupuly/パッケージ作品/一般リリースは成績が数値化しにくいので除外しました)

Versus03_2

王者の安定感は圧巻の一言。
付け入る隙は見当たらず、自滅はまず望めそうもありません。

対する挑戦者はかなり当たり外れが大きい感じがあります。
特に顕著なのが4作出ししたBOF2008。19位から148位まで満遍なく順位を取るという分散ぶりです。
とはいえ本名義の作品を最上位に持ってこれたのですから、作品を客観視する能力はあるのでしょう。
ベストを尽くした作品を出せるか、それが挑戦者にとっての今回の第一関門となります。

 

3) BGA
 
roopさんはBGAには全く不安はありません。
06年以降発表の作品はすべてBGA付きで、そのほとんどが自作です。
実写画像を中心に、文字を効果的に配する映像はしっかりツボが押さえられていて、
何気ない日常的な光景を、オシャレなシーンに変貌させる手腕は見事というほかありません。

miiiさんはBGAは得意でも不得意でもないという印象ですが、たぶん心配ないでしょう。
BGAを一枚絵で済ませたり、映像作家の支援を受けたりすることも結構多いですが、
“e.f.p” “Orange jam reqiem for 2jankies” など勝負所では自作映像を付けています。
自炊する場合には、グロ画像やネタ画像など危険な映像を駆使する傾向があるので必見です。

 

4) 人脈

roopさんは所属するSTRメンバーや、長年の盟友である譜面師Febrezeさんからの援護射撃が見込めます。
事実VERSUS.01ではtigerlilyさんとFebrezeさんからの手助けを受けて勝利しました。
王者の誇りからか、それ以外であまり手厚い支援を受けることは少ないようですが、
BOF2009でチームを組んだZephのメンバーとも接点があるので
今回ひょっとしたら再度のコラボレーション、という可能性もなくはないと思われます。

miiiさんは人脈を駆使して一つの作品を作る、という制作統括力は王者以上のものがあります。
World's endo pisum sativum L.名義(aonさんとのユニット)の2作品はともに高い評価を受けていますし、
BGA作家のkodyさんとコンビを組むところもイベント等でたびたび見かけられました。
また、自身が代表を務めるvfpqは厚い支持基盤となるはずで、
BGAのbrindaさんや理論・教養に通じたmuhnさんの助力があれば、一気に優勢に立つ可能性も十分です。
誰の力をどう借りるか、miiiさんの的確な判断が問われます。

 

5) お題経験

下図は両者のこれまでの三拍子BMSを示したものです。
(参考として、八分の六拍子の作品も記載しました)

Versus03_3

王者は三拍子BMSの制作経験はありません。
それどころか今まで発表した15作のBMSはすべて四分の四拍子で、それ以外の拍子経験もゼロです。
そのため、今回のルールに対する適性は全くの未知数と言わざるを得ませんが、
わざと隙を見せて獲物を狩るのは達人の常套手段なので、何か秘策を隠し持っているかもしれません。

逆に挑戦者は少ないながらも三拍子の経験があります。
BMG登録作の “DEAD LINE” は八分の九拍子(=三拍子)で見事VeryGoodを獲得しているほか、
☆-1 GRANDPRIX登録作 “Deadmans Clubjazz” も(譜面上では)四分の三拍子で制作されています。
また、上図の通り八分の六拍子で実績があるほか、八分の七などの複合変拍子や無拍子アンビエントなど、
四分の四拍子以外の音楽の追究に非常に意欲的で、経験・実績ともに十分積んでいます。
この項目でのリードを上手く活かせるかが今戦の挑戦者の最大のポイントとなるでしょう。
 
 

◆ 総合評価

Versus03_4

王者は三拍子適性に一抹の不安がありますが、能力・実績的にかなり優勢でしょう。
これまでのイベントでの直接対決では、相手のmiiiさんを完膚なきまでに叩きのめしてますし、
順当に行くなら今回で突然逆転されるというのは考えづらいかと思われます。
「三拍子」という未知のテーマには確かに懸念材料であるものの、
VERSUS.02でも未経験の「RAVE」というルールを克服してきたので、今回もきっとやってくれるはずです。
変な欲をかいたりせずに正攻法で戦えば、V3への視界は良好でしょう。
 
挑戦者は正面から無策で戦えば必敗ですが、戦略次第で勝機はあります。
最大の武器は「三拍子」への適性。これまで培ってきた非四拍子経験の集大成を見せたいところです。
また、人脈や合作経験が豊富だったり、王者の守備範囲外である7key譜面をカバーしていたりと、
うまく活用すれば得票に結びつく要素を密かにたくさん抱えているのもポイントです。
そして何より重要なのは、miiiさんがプレイヤーたちに自身の成長した姿を見せつけることでしょう。
ここ数年の間にBMS外の音楽活動で身につけたノウハウを、今回の作品に反映させられたなら
dust.c時代までしか知らないプレイヤーをあっと驚かせて味方に付けることも可能なはずです。
様々な活動を経て一皮むけたmiiiさんを期待したいと思います。
 
 
作品公開は14日の日曜、バレンタインデーです。
roopさんとmiiiさんからの逆チョコ(?)BMS、美味しく味わいましょう。
投票期間はどこにも記載されていないようですが、おそらくは21日(日)いっぱいが締切です。
期間途中の18日からEXTREMEBEAT、20日からChaosStageの2大イベントが始まってしまうので、
投票はなるべく早めに済ませるのが、これからのイベントラッシュを満喫する最善策です。

2010年最初のタイマンイベントVERSUS、ぜひ皆さんご注目ください。
 
 
 
 
VERSUS.03
http://str3.org/event_versus.html
 
 
 
_____
 
 
 
 
またまた放置していてすみません。
コメントとか拍手とかのお返事も滞っててすみません。家でも会社でも謝ってばかり(;ω;)
レスなどは順次お返ししていきますのでちょっとお待ちくださいm(_ _)m

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コメント

「八分の六拍子は三拍子ではありません。八分の六拍子は三拍子ではありません。二拍子です。」の記述は...どうでしょうか...
Wikipediaに載っているだけのリズムの刻み方とは限らないのでは....

Wikipediaでは123123のリズムで、2拍子ですが、121212のリズムだと3拍子になりますよ。

説明下手ですみません。

投稿: | 2010/02/13 07:26

ご意見ありがとうございます!
その件につきましては、他の方から拍手でも同系意見が寄せられたため、
「“VERSUS.03” 公開」の記事中にて簡単に解説してみました。
よろしければそちらをご覧ください。
そちらをお読みになっても「納得いかない!」というようでしたら、
最後までお付き合いしますので、お気軽にどんどん重ねてご質問ください。
コメントありがとうございました!

投稿: s_miho | 2010/02/15 18:13

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