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2010/05/23

Like an Orange / Est

Orange_bn

[SYNTH POP] 
Like an Orange  /  Est

(from "P2DUEL")
ネタバレ無配慮につき未プレイの方は閲覧ご注意ください。

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BMS界No.1アイドル決定戦 "P2DUEL" 出展曲。
パピルスへの支援BMSで、彼女を「BMS界の真のアイドル」の座に導いた作品です。

昨年、BOF2009でパピルスがデビューを飾った “Papyrus” は、カラフルなBGAが私たちを魅了しましたが、
本作は “Like an Orange” とのタイトルの通り、柔らかなオレンジ色のイメージを重ね合わせています。
オレンジのように暖かく、オレンジのように爽やかで、オレンジのように甘酸っぱい。
“Papyrus” とはひと味違う、穏やかな日だまりにいるような優しさが聞く者を包み込んでくれるでしょう。

Orange_bms

まるで果実が弾けるようなグリッサンドとともに曲は元気よく始まります。
イントロから、いかにもシンセポップらしい質感のメロディーが耳を伝ってゆきますが、
旋律を受け持つシンセは各パート・各フレーズごとに少しずつ音色が異なっていて
橙色、柿色、山吹色、檸檬色など、さながらオレンジの同系色を塗り重ねていくような感覚を起こさせます。

作品に大きな山場が訪れるのは中盤です。
どこかで聞き覚えのあるフレーズが、春一番が駆け抜けるがごとく颯爽と流れ出します。
そう、元ネタである “Papyrus” からの一節です。大胆にも原曲の本歌取りが用いられているのです。

こういった有名曲のモチーフを引用する技法は、BMS史でアンセムと呼ばれる名作にもたびたび見られます。
古い例では、オレンジつながりの “orangegirl sentiment / recognize m.” の「第九」がありますし、
(追記 : “happy century / recognize m.” の間違いでした。脳が完全に腐ってました。すみません。)
最近ではpupuly登録作 “More Selfish / mommy” の「猫踏んじゃった」や、
plugout4収録予定曲 “Le Petit Prince / Cubesato+sweez+hsgn” の「きらきら星」などが代表的な例でしょう。
安易に用いると露骨で低俗になりますが、上手く扱えば世界観をぐっと広げてくれる魔法のテクニックです。

楽曲はその後、再びオリジナルのサビへと移り、そのまま素直な展開を見せて幕を閉じますが、
最後にビッグなサプライズが控えています。一枚絵かと思わせていたBGAが動き始めるのです!

Orange_papyrusmile_2

元ネタの “Papyrus” と同じように、パピルスがとびっきりのスマイルを見せてくれます。
もうこれが可愛いのなんの。この笑顔を目にすれば、日々の疲れも五月病も全部吹き飛んでしまうものです。
「パピルスといえばコレ」というツボを見事に押さえた、リスペクト精神あふれる最高の演出と言えましょう。
 

オレンジの花言葉は「純粋」「愛らしさ」。まさに可憐なパピルスにぴったりの語です。
折しも季節はオレンジが開花する5月、パピルスは "P2DUEL" を制したばかり。本作はまさに旬の逸品です。
BMS界のベストヒロインを題材にした稀代のトリビュートBMSを、疲れた心身の癒しとして是非ご賞味ください。

 
 
 

DL : P2DUEL
http://estish.nobody.jp/p2duel.html (支援の紹介ページより)
作者ホームページ : Estish Carmine
http://estish.nobody.jp/

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コメント

わー!単品で取り上げてくださってありがとうございます!
このBMSは実は最後の笑顔がやりたかっただけだったりしますw
あんまり時間を掛けられなかったのが残念ですが…

閉幕の方も、主催よりよっぽど総評らしい記事を書いてくださってありがとうございました!

投稿: Est | 2010/05/24 20:47

きゃー、Estさんにそう言っていただけるとはお恥ずかしい限りです。
この曲はすごく優しくて本当に大好きで、ずっとほかほかした気分で記事を執筆してました。
こういう作品に出逢えるからBMSはやめられないなぁと、しみじみ幸せをかみしめている次第です。

P2DUELのほうも主催お疲れ様でした。総評も読みごたえ満点で楽しかったです。
公約どおり(?)アスティアBMSが発表される日を楽しみにしていますw
あと画像の無断使用とか加工とかしまくっててすみません。 横着しましたヾ(_ _*)ハンセイ・・・

投稿: s_miho | 2010/05/26 01:02

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