“Technikal Beat” 展望
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DJMAXリミックス/アレンジイベント第二弾、
"Over Velocity Arrangement 2" 改め "Technikal Beat" がまもなく始まります。
恒例のイベント展望記事ではありますが、
昨年5月に"OVA"が終了してからまだ僅か8ヶ月しか経っておらず、
BMS界のDJMAX情勢にはあまり変化がない(OVA以来DJMAXリミBMSすら出てない?)ことから、
とりたてて記事に取り上げるような点も乏しく、基本的には以前の記事と全く同じでございます。
(参考記事 : “Over Velocity Arrangement” 展望 2010/04/28)
が、"TB"では、いくつか"OVA"からの変更点等も見受けられますので、
そのあたりを確認しながら、さらりとイベントについて概観していきたいと思います。
◆ イベントのあらまし
"OVA"から間も経っていないのに再びDJMAXイベントが開催された背景には、
DJMAXの新作「DJMAX TECHNIKA」(以後「テクニカ」と表記)が昨年末に稼働し始めたことに起因します。
テクニカについては私が説明するより、DJMAX TECHNIKA wikiをお読みになるか、
BMS界ならbm terminusさんのこちらの記事(わかりやすくてオススメ!)が参考になると思います。
とにかく既存のBEMANIなどの音ゲーとは一味違う、新感覚のゲーム性がウリなようです。
今大会にテクニカ収録曲のリミックスBMSが出るようなら、それが目玉作品となるかもしれませんね。
で、このテクニカ日本導入に触発されたSymphonianさんが
「DJMAXイベントをもう1度やるぞ」と動き始めたのが事の発端のようですが、
皆さまもご存じの通り、イベント開催までの日程はかなりタイトで厳しいスケジュールとなりました。
ログを追いかけてみますと、
昨年12月29日にイベント開催を計画、今年1月5日に正式にBIDCに打診、
宣伝が十分にされないまま時は流れ、1月23日にBMSスレで貼られたあたりから広まり始め、
1月24日にやっとBMRで告知され、そして1週間後の2月1日から開催という強行日程です。
プレイヤー側は待つだけだから楽ですが、参加意志のある作者さん側は今ごろ修羅場なことでしょう。
「責任をもってイベントを開催できる」というのなら私は何も止めはしませんが、
これだけ短期間だと、社会人作者などはBMSを作りたくても作る暇がないでしょうし、
ボーカルやBGAを外注したくとも、締切があまりにも短すぎて依頼できないという弊害は出てくるはずです。
BMSイベントは主催だけの私物ではなく、BMS界全体を拘束するものですので、
今後イベント主催を志す方は、そのあたりを考慮した日程作りをすると良いイベントができるかと思います。
◆ ルール確認
違反を犯しやすそうなルールを再確認します。
現に前回の"OVA"では失格作品も出ています。くれぐれもルール違反にはご注意ください。
DJMAXシリーズのリミックス曲であること、ただしライセンス曲は不可
"OVA"の時とは少し変わりました。今回のイベント対象曲はDJMAXオリジナル曲のみで、
ライセンス曲(DJMAXが別会社から使用許諾を得ている曲)は登録不可となっています。
なお、主なライセンス曲は公式ページに一覧が掲載されています。登録前に必ず目を通してください。
DJMAXのイメージを著しく傷つける作品は不可
"OVA"では、兄貴曲を作ったSymphonianさんがこれに抵触されると判断され失格となりました。
抽象的な規定ではありますが、兄貴系・エロ系・グロ系などは問答無用でアウトとなるでしょう。
とはいえ、よほどキワドイ方向性の作品でない限り、特に問題視されることはないと思われます…。
DJMAX Trilogyのボーカルトラックも含む、ゲーム中の全ての音、または画像を使用した作品は不可
"OVA"と同様、DJMAXシリーズからのあらゆるサンプリングは全面的に禁止です。
歌モノBMS・オマージュBGAなどをやりたい方は、必ず素材を自炊するようにしてください。
"Technikal Beat"は、韓国のPENTAVISION社から公式な許諾を得て開催されるイベントなので、
ルール違反に対しては、通常のBMSイベントより遙かに厳格な対処がなされることが予想されます。
円滑な運営のため、登録時には必ず公式ページのルールに目を通し、
またグレーゾーンと思われる作品での参加はなるべく控えるよう、一人一人のご協力をお願いします。
◆ 出場予定者
"Technikal Beat"に参加表明をしている人の一覧です。敬称略。カッコ内はソース。
(Twitterの発言に関しては、検索から機械的に引用しただけで前後の文脈等は考慮していません)
● 出場できそう
dj Extrose 「OVA2の曲大体形になったぞー、何とかなりそうです。 」(1/30 Twitter)
kireji 「おっけーアーカイブスリ♂終了 TBは準備ととのいました あとは詰んだ」(1/30 Twitter)
Symphonian 「早くTBのBMSを仕上げないと・・・」(1/29 Twitter)
kyotn 「DJMAXリミのBMSイベント出るわ!!」(1/26 Twitter)
Ruby.G 「今やっと分かるようになったのだが technikal beat 投稿を 2月 1日から始めますね? 工場ライン稼動!!! 夜を明かそう???!!!!!」(1/26 Twitter)
kei_iwata 「まあぶっちゃけ俺、きれじさん、しんふぉさんの三曲だけになっても何も言えないよ」(1/24 Twitter)
● 微妙そう
daisan 「DJMAXリミックスイベントの曲って原曲の人に事前許可とらないとまずいとかあるのかな・・・?」(1/30 Twitter)
TiS 「何?DJMAXアレンジオンリーイベントあんの?2月上旬か・・・土日本気出せば出れるか・・・?」(1/28 Twitter)
xenothium 「ん~~~nあんとしてもTBでたいが間に合うか分からぬ」(1/26 Twitter)
jo/神風 「TB参加したいけどアレンジが全く出てこない。」(1/24 Twitter)
これ以外では、nora2rさんやokariさんが興味を示してくれてはいるようですが、過度な期待はできなそうです。
また、前回の"OVA"を3曲登録で盛り上げてくれた頼みのcelasさんは、今回は日程的に厳しいとのこと。
最終的な参加は10~15程度かと私は読んでいます。作品数的にも優勝を狙いやすいイベントですので、
タイトル獲得に向けて意欲をお持ちの方は、今からでも制作に取り組んでみてください。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
という感じで、多くの方々にとっては寝耳に水のイベントかもしれませんが、
「短期間で制作する」という条件は皆同じですので、好成績を取るチャンスは参加者全員に平等にあります。
幸いにして登録期間は2月1日~6日の1週間。今から制作しても間に合わせることは可能でしょう。
DJMAXファンの作者さんは、ぜひそのDJMAX愛を賭けてこのイベントに参加してみてください。
「BEMANI以外にもこんなに面白い音ゲーがあるんだぞ」ということを
DJMAXをやらないプレイヤーにも伝えられるイベントになれば素敵なことだと思います。
Technikal Beat
公式ページ
http://stec.x0.com/sf_event/info.cgi?10
会場
http://stec.x0.com/sf_event/list.cgi?10
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コメント
自分の所も記事を書きましたが、前日だとあまり書くような要素がない気配ですのでインプレ解禁直前の近辺で書く方向になるかもしれません。
(記事の方でmihoさんの記事へのリンクもありますが…カットした方が良ければ修正対応いたします)
そう言えば、去年(2010年)からはミュージックガンガン!やプロジェクトディーヴァも稼動しているので既に音楽ゲームはBEMANIシリーズだけではないと言う事実も…。正に音楽ゲーム戦国時代ですね。
Portable3の国内版ももうすぐ発売ですので、このイベントがどういう流れになるか期待したい所です。
投稿: アムドラあかり | 2011/01/31 22:56
音楽ゲーム戦国時代とは面白い表現ですね。
ユビートとかリフレクナントカとか、BEMANI系列もどんどん増えてるようですし、
いたずらにシリーズを重ねて高難度化を進めるより、新ゲームで新規プレイヤー層を取り込むことが
音ゲー界隈全体の活性化のためには必要なのかもしれませんね。
BEMANIと太鼓しか知らない浦島太郎な私も、たまには別の音ゲーにも触れねば…と痛感します…。
コメントありがとうございました!
投稿: s_miho | 2011/02/02 00:48